女性会館概要
組織
T 事業活動の基本方針
当会館は、昭和36年に開館して以来、一貫して女性の地位向上に向けた研修や学習のための拠点施設として機能している。女性が男性とともに社会の対等な構成員としてあらゆる分野の活動に参加するためには、女性が自発的な学習や活動をとおして、資質をさらに高めるとともに、社会の変化に対応して行動できる力を身に付けることが重要であるという視点をもって事業を展開している。
少子高齢化が進行した現在においては、男女共同参画社会の推進、ワーク・ライフ・バランスの実現はさらに重要度を増した緊急の課題である。平成25年度から公益財団法人として改めて責務を確認して事業運営を行っている当会館では、この課題を解決するための事業の充実を図るとともに、課題に則した新たな解決方策を探究し、その成果を広く県民に啓発していくことが重要であると認識している。
公益財団法人として当会館が行う事業は、公益目的事業一つに絞り、その内容を「女性の自発的な学習や活動を推進し、女性が社会の変化に対応して行動できる力を身に付けることによって男女共同参画社会の実現に寄与する事業」とするものである。
この目標を達成するために、事業実施にあたっては、次の3つの基本方針を掲げ、当会館の機能充実に努めていく。
- 女性の学習や活動のニーズへの対応とともに、その指標となりうる講座の充実を図る。
- 今日の社会における課題へ対応するため、男女共同参画の視点をもって女性の自発的な活動等の推進を図る。
- 男女共同参画社会の推進を趣旨とした事業を実施する関係機関、女性団体やグループ等との強調を図る。
U 平成26年度の重点施策
当会館の各事業の成果が地域社会の活性化につなげることができるよう、平成26年度の重点施策として次の7点を掲げる。
- 男女共同参画の視点に立った多様なキャリア形成支援を目指し、職業活動に活かせる資格取得準備講座を継続するとともに、生涯にわたり、地域・家庭での社会活動において主体的にキャリアを形成していくための支援事業を展開する。
- ワーク・ライフ・バランスの視座からの生涯学習講座における学びが学習者の自己実現及び生活意識の向上につながるよう支援するとともに、自己研鑽が地域づくりに貢献する力となるように学習成果の波及に努める。
- 生涯学習講座の学習成果の発表を一般県民に向けて公開し、ワーク・ライフ・バランスの視座から生涯学習の一層の理解と学習意欲の向上を図る。
- 女性のエンパワーメントの理念に基づく生涯を通じた女性の健康づくりを支援し、いきいきとした活動的な社会生活・職場生活・家庭生活づくりに寄与する講座を開催する。
- 女性のエンパワーメントに必要な情報を収集・整理・提供することにより、男女共同参画への意識啓発を図る。
- 男女共同参画の理念が理解されるために、課題解決に有効な調査研究を継続実施する。
- 県民ニーズに対応した新たな講座の開発にあたっては、関係機関、女性団体・グループ等と連携し、それぞれの専門性を当会館の事業に活かす企画に努める。